裏ワザという名の罠
世の中は結構な割合でズルが存在する。
どうやって見つけだすことができたのだろうかと驚いてしまうほどの裏ワザを見つけ出す人もいる。
その法則は別の人が使っても同じような結果を導き出すことができるようになっている。
例えばゲームの中にも裏ワザというものが存在する。
その裏ワザは誰もが使うことができ、物語の均衡をいとも簡単に超越してしまう。
けれども使ってしまった瞬間にそのゲームの面白味が消し飛んでしまう。
ゲームがその瞬間に、ただの暇つぶしになってしまうのである。
いや、ただの緩慢な一つの動作になってしまうのである。
そういった裏ワザは悪魔との契約を意味するのかもしれない。
楽しさ引き換えに効率を生むことができる呪いである。
飽きてしまった瞬間に別の人生訓を見つけ出してしまうのかもしれない。
それは世の中に対する冷めた目だ。
なぜそれでも人はズルをしてしまうのだろうか?
人それぞれだから、もちろんそれぞれの思いがあるのだろう。
けれども万人が幸せになることのできるものではない。
人の時間は限られている。
けれどもゲームで攻略本を見るようになってしまったらその瞬間に覚めてしまう。
それは人が非難する、ある種のゲームへの悪いイメージに自分自身まで加担してしまうような、そんな気がしてしまうのである。