荒野
何とか今も書き続けることができている。
記録を更新している。
けれどもギリギリの状態である。
いつ書くことを辞めてしまうかわからない。
全力を出し切ることもできない。
書きながらもつらくて仕方がない。
なんでこんなことを書いているのだろうと疑問に思いながら書いている状態だ。
けれども何も出てこない。
書きたいことがあってもそれを文章にすることのできないやるせなさが計り知れない。
すべてがどこにもつながらない文章を書き続けているのである。
タイピング練習とさして変わらない。
こんな文章を書くつもりはなかったのだけれども。
どこで間違えてしまったのだろうか?
それも分からずに書き続けている。
手探りで散策しながらも全く別の道を行っている感覚である。
もう引き返すこともできない。
ここには何もない。
それでも突き進めるところまで歩き続けているのである。
こんなところまで来てしまったのにもかかわらず自分がどこを歩き続けているのかわからないのである。
それでも何とか今日の分をたどり着くことができた。
ここにも結局は何もなかった。
誰もいなかった。
無人のゴーストタウンである。
自分は当てもなく歩き続けているのである。
自分の脳みその中を探検しているような気分である。
いや、荒野を歩き続けているということなのかもしれない。