規範を超えたもの
ブログは一人で書く文章である。
チャットやメールやLINEは二人で書く文章である。
ツイッターは多人数で書く文章といっていいのかもしれない。
その次はどういったものができるのだろうか?
ネット上に存在する掲示板という発想も考えてみると面白い。
代弁者の文章が残されるというシステムである。
人間以外が作り出す文章というものも面白い。
AIによって選出された文章が自動的に世に出回る文章である。
そこにAIの感情が入っていないわけだけれども。
そもそも文章なんて独自の考えで作られた文章というよりも誰かの文章を読んでそれに似た言葉を羅列しているにすぎないのである。
文章だけでなく画像や動画も多人数で作り上げることができるようになっている。
プログラミングも見ず知らずの人たちが集まって出来上がったものがたくさん出回っている。
万里の長城やピラミッドみたいに大きなものをみんなで集まって作っていく感覚である。
ゲームもオンライン上に大勢の人たちが集まって同じ目的を成し遂げるわけだから似たようなものである。
それこそまっとうで唯一残された人間にできることなのではないだろうか?
民主主義だなんだと間抜けな枠組みで括ろうとするから余計なことを考える輩が続出してしまう。
規範を越えたところに人間にも成し遂げられないものが成し遂げられるようになるのかもしれない。