治験での集団生活

治験での集団生活は大変である。

初対面の人たちと仲良くなるには初日が大事なのかもしれない。

僕はコミュニケーションが苦手なので孤立している。

昨夜も洗濯ものを乾燥機に入れようと思ったら他の人が割り込んで使用していた。(洗濯機と乾燥機は予約制になっている。)

イライラしたが直接、当事者に言わないで看護師さんに仲介に入ってもらった。

洗濯一つで疲弊してしまう。

こういう時に話ができる人がいるだけでだいぶ違うのかもしれない。

 

 

 

 

外出できない状況がさらにストレスを伴うのかもしれない。

他の治験者で貴金属のアクセサリーを失くしたと訴えている人がいた。

盗難なども考えられる。

それだけで周囲の空気も張り詰めたものとなってしまうのである。

長期の治験であればなおさら気づかないうちにストレスが溜まってしまうのかもしれない。

 

 

 

 

集団生活には長所もある。

例えばいろんな人たちを見ることができるのである。

四六時中、寝ている人もいれば、早起きしてマンガを描いている人もいる。

資格の勉強をしている人もいれば、自分みたいに一日中パソコンしている人もいる。

看護師や給食を作っている人たちもそれぞれ個性的である。

その中で生活していると少しホッとするのである。

 

 

 

 

刑務所や強制収容所での生活を舞台にした本は面白い。

けれども自分が体験したいとは思わない。

しかし密室の空間で規制された集団生活をしている面では治験も似ているのかもしれない。

面白い人たちに会うことができる。

ご飯はおいしいし、期間は短いし、お金まで得られる。

そして体験談としてブログに文章まで書くことができるのである。