タブー
色々なタブーがある。
政治を取り扱ったタブー、病気についてのタブー、障碍者についてのタブー、などなど。
最近、首相のポスターに落書きした人が逮捕された。
やり過ぎだという声もある。
当然だという声もある。
どっちにも属さない人たちはとりあえず関わらないようにしようと思う。
そしてそのことについて触れようとしなくなる。
病気についてのタブーは例えば癌についてのことだ。
癌で療養している人に対してのメディアの取り扱い方がタブーと化している。
今井雅之、川島なお美、北斗晶などの芸能人が癌になった時のメディアやSNSでのやり取りは、ほぼ一定と化している。
悪く言ってはいけないという空気の中で彼らは神聖視される。
突然敬称を用いられて祭り上げられる。
そのことについて下手なコメントを言おうものなら大惨事となってしまう。
SNSなどで一変に広まってしまう。
障碍者にとってのタブーも障碍者自身の言葉が反映されているわけではない。
その周囲が気を使うあまりタブー扱いとなる現象が起きる。
タブーの話題は注目を集める。
見ていないふりをしているが、しっかり背中に目がついていて、その動向を見ているのである。
そのことについてワイドショーなどでコメンテーターが話題にすると急に緊張感を帯びる。
その人の一言一句に誰もが注視する。
そして間違った発言をすればその人自身が今度は対象として扱われてしまうのである。
誰も対象にされたくないので口をつぐむ結果となってしまう。