告白

なぜ画面を前にすると文章を書くことができなくなってしまうのかについて考える。

答えはたくさんある。

そして最も大きな問題の一つに何を書いていいのかわからないというのがある。

今まで散々書いてきたけれども、どうもしっくりこない理由が今になってようやくわかったのである。

つまり何を書いていいのかわからないということだ。

 

 

 

 

別のブログである程度、的を絞って書いてみたら意外とすんなりと書くことができる。

例えば小説であっても評論であってもある程度、範囲を狭めれば書けるということが分かったのである。

けれどもこのブログでは全く何も決めていない。

いつしか何も書けないことに対して悩んでいる文章を書き連ねているブログとなってしまったのである。

 

 

 

 

日記や評論などジャンルを決めてしまえばある程度書くことはできる。

けれども何も決めないでいると書き続けることができない。

なぜなら嘘を書き連ねることになってしまうからだ。

嘘をつくとなると突然何も話すことができなくなってしまうのである。

だから自己紹介もすることができない。

自分を隠そうとしながら文章を書いているのである。

 

 

 

 

太宰治の「人間失格」と三島由紀夫の「仮面の告白」を並行して読んでいる。

二つとも告白小説の形をとっている。

けれども前者はさらけ出しているのに対して後者は隠そうとしている。

三島由紀夫は自分のことが恥ずかしくてたまらなかったのだろうか?

本音を語るのであれば凝った装飾なんて必要ない。

本音を語ることができないが語りたくてしょうがないのである。

 

 

 

f:id:tomo0908:20150827225840j:plain